「たったひとりしかいない自分の、たった一度しかない人生を、

 

ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないではないか」

 

 

小学生の時、学校の廊下に飾ってあった郷里の偉人である山本有三さんの言葉が記された色紙がぼんやりと気になりながら、当時もその後も自己主張することも主体的な行動を取ることもなく、物事が降りかかってこない後方で想像の世界の中で楽しんでいました。

 

 

 

転機となったのは34歳の時。専業主婦として二人の子供を育てながら、色々な事が重なりどうしても社会に出て仕事をしたくなり一念発起しました。子供たちは二人とも幼稚園に通っていて家族も賛成ではない中で、募集もしていなかったホテルに、しかも未経験ながら「面接だけでもして頂けないでしょうか?」と積極アプローチ。自分で言いながら、自ら出てきた言葉に驚きました。今にして思えば、それまで抑圧してきた色々な思いが臨界点に達し、冒頭の山本有三さんの言葉を体現したくなったように思います。

 

採用して頂いた後は喜びも束の間、嵐のような日々でした。当時は今のように社会を上げての子育て支援が整っていなかったので、多くの方に助けて頂きながら、私も毎日綱渡りのギリギリの状態でしたが、ホテルでのブライダルの仕事は楽しく、この辺りから自己肯定感や自己効力感といったものを得られるようになって心が楽になってきました。そして仕事と併せて私自身解決したい自分の課題があり、兼ねてから興味があったコーチングや心理学を学び始めました。

子どもが1人だった時は「2人以上の子育てをするのは無理」と思い、子どもが2人になった時は「子育てしながら仕事をするなんて無理」と思い、仕事を始めてからは「子育てと仕事と資格試験の勉強の両立なんて絶対に無理」と思いましたが、試行錯誤しながら本当に多くの方々に助けて頂いて何とか回してきました。そうするとそれ迄は味わったことの無かった充実感を得る事ができ、それによって得られた勇気で次の世界に飛び込むと、必ずまたその場その場で魅力的な人たちとのいい出会いがありました。

 

代表の中村さんとの出会いもその延長にありました。2014年にキャリアコンサルタントの試験に合格した直後に、勤務先ホテル内にある施設で開催されていた中村さんのセミナーに参加した事が始まりです。中村さんのセミナーは、私がそれまで受けてきた多くのセミナーとは異なるものでした。キャリア系ではキラキラ・バリバリな感じが少なくはなく()、「格好いいなぁ」と思いながらも疲れてしまったり、自己啓発系では「心から血を流すくらいに自分と向き合う」というものだったり(そういったストイックなアプローチも嫌いではないですが 笑 )した中で、中村さんのセミナーは穏やかで押しつけがましい所が全くなく、それでいて本質をシンプルに突いてこられるので腑に落ちてスッキリとする納得感がありました。それから毎回参加をさせて頂きましたが共感できることが多く、私が長年主宰している産業カウンセラーの勉強会仲間にも紹介したくなり、勉強会にお誘いしセミナーをお願いした所ご快諾下さり、その流れの中でライト・キャリア・ガーデンの立ち上げへと繋がりました。

 

 

人生に向き合うのに相応しい、心地好くて安心できて素敵な場を、ライト・キャリア・ガーデンで創っていきたいと思っています。

 

 

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                                                「癒し」と「成長」をライフとワークのテーマにして取り組んでいます🍀