ラーケーション vol.5  in 日光(田母沢御用邸)2022年8月6日  「読んでこなくてもOKの読書会」

 

~大人夏休みの宿題『14歳からの哲学』(池田晶子著)をヒントに考える人生100年時代の生き方~

 深き緑色に山滴り、桃色のホザキシモツケや薄紫色のタマアジサイなど多くの山野草が可憐に咲く日光の田母沢御用邸記念公園にて、8/65回目となるラーケーションを開催させて頂きました。

 

初の日光開催のイベントに、埼玉と宇都宮から3人の方がご参加くださいました。セミナーの際もワークショップの際も、集まって下さった人数に関係なく、いつも「この人数だったからじっくり話せて良かった」との感想を持ちますが、今回もまさにそうでした。

 会場としてお借りした8畳2間の茶室は、床の間や広縁もついているので実際には20畳くらいに感じる広々とした空間で、元は高等女官部屋として使われていたお部屋です(そのことに思いを馳せるだけでも

自分の内省も深まりそうだと感じました)。

 

この人数でひと部屋が空いたことで、ラーケーションのスタートは畳にゴロンと寝転がり「子どもの頃の夏休み」に想いを馳せることから始まりました。ライト・キャリア・ガーデンのセミナーやワークショップの中では、代表の中村も私も当日の雰囲気や参加者の皆さんのお話や発問から、柔軟に内容をアレンジして面白そうなことをやっちゃうことが結構あります。が、今回の中村の思いつきには正直私も聞いた時は「え~!?畳の上に寝転がる?」と思いました(^^;)ので、参加者の皆さんはもっと驚かれたのではないかと思います(^^)

寝転がって目に入ってきた景色は天井の模様―。「大人になってからはしなくなったけれど、子どもの頃って天井の模様とかシミとか見て怖かった…」「そういえば、子どものころ…」など、参加者同士でゆるく思い出話を共有したり、ひとり目を閉じたりー。

耳に入ってくるのは川のせせらぎと蝉の鳴き声。そこに井上陽水さんの「少年時代」のオルゴールバージョン。参加者の皆さんはどのようなことを感じましたでしょうか?🍀

 

続いての自己紹介ではいつも参加動機などをお話いただきますが、今回お二人の方は初めてライト・キャリア・ガーデンのイベントにご参加をくださり、現在の状況やご参加を決めた背景、お気持ち、この場に期待することなどをじっくりと語ってくださいました。

子育て真っ只中でなかなか自分の時間が取れないなかでご参加を決断してくださったり、決して近くはない日光まで足を運んでくださった想いをお聞きして、冒頭のこの時点でも「開催をして良かった!」と思わせていただきました。

 

メインの内容は、今回「読んでこなくてもOKの読書会~大人夏休みの宿題『14歳からの哲学』(池田晶子著)をヒントに考える人生100年時代の生き方~」。

ファシリテータの中村、清野が選んだトピックについてゆるく話し合うというものです。

 

中村が選んだトピック:「本物と偽物」

清野が選んだトピック:「言葉」

 

短い時間でしたが、クレヨンで絵を描くワークも盛り込みながら「本物と偽物」をトピックに本物の人生について考えたり、「言葉」にすることの大切さと、大切だからこそ慎重な言葉選びが必要なことをあらためて実感したり。最後に参加者のお一人が話題提供してくださった「友情と愛情」に書かれている “友情もいいけど、孤独というのは本当にいいものなんだ(中略)人生の大事なことについて心ゆくまで考えることができるからだ” というフレーズは、まさに、ちょっと日常から離れることができる「夏休み」にはふさわしいトピックでした。

この間も耳に届くのは川のせせらぎと蝉の鳴き声、BGMは心地よいこの自然音を消さない程度の小さなボリュームでボサノバを流しましたが、これが不思議と心地よく合い穏やかな時が流れました。参加者のみなさん、私たちにとっても普段は考えずに横に置いておいた「人生に大事なこと」に向き合うきっかけとなる場になったのではないかと感じています。

 ラーケーションなので、もちろん半日は観光も楽しみました!東照宮は子どもたちの団体も含めて、賑わいが戻っていました。ランチで立ち寄ったお蕎麦屋さんの湯葉3種セットが美味で大満足😊

上記にファシリテータも柔軟に楽しみながら場をつくっているということを書かせて頂きましたが、

とくに今後、参加者の皆さんにも思い思いの過ごし方で心地よく自由にお過ごしいただけたらと思っています。

テーマに沿って真剣にご参加くださる方も、もちろん歓迎ですし、こういった場が初めてだったり人前で話すことに緊張される方もいらっしゃると思います(10年くらい前までの私は人前で話すことが病的に苦手でした^^)。また、その場にいてそのテーマに関心がある人たちの話をぼんやりとBGMがわりに聞きながら、庭を眺めて自分の中にある想いを整理してみたい、ただボーっとしていたい、といった参加スタイルも歓迎です!(参加申し込みの時や当日にいらしてからでも、お気軽にお伝えください^^)

 

庭園も素晴らしい田母沢御用邸記念公園で、障子越しに見事な紅葉が広がる秋、雪景色が広がる冬など、今後もラーケーションを開催したいと思っています。タイトルや内容は毎回(一応!?)決めますが、景色を見ながら過ごすだけでも豊かなお時間となるのではないかと思います。

首都圏にお住いの方も、日光や宇都宮にお住いの方も、普段は行かない場所に行ったり、会わない人たちと交流することでリフレッシュになるかと思いますので、ぜひご参加をお待ちしております🍀

 

 

以下、参加者のお声をご紹介します。

 

「セミナーに初参加させて頂き、ありがとうございました。日頃、あまり考える事なく時間がただ過ぎていくことにいいのだろうかと思っていました。これが子育てであると思い流してきましたが、今日この時間を過ごさせて頂いて、とても良い時を感じさせてもらいました。自分というものに向き合い、とても楽しかったです。上手く言葉に出せませんが、とても楽しかったです。ありがとうございました」

 

「今日は貴重な時間を有り難うございました。14歳からの哲学、人生の宿題を考えて、動くキッカケにしたいと思います。お疲れ様でした。」

 

「本日も素敵な時間をありがとうございました。マイナスイオンをたっぷり吸って、明日からまた頑張れそうです。参加された皆様のご意見やご感想を伺い、描かれた絵の説明を聞く中で、皆それぞれの思いやこれまでの軌跡があっての 今、ここ なのだな、とじんわり考えていました。穏やかな空間と時間の流れで、心身共に浄化された気がします。またこのような機会がありましたら、ぜひ参加してみたいと思います。いつも素敵な時間を本当にありがとうございます」

 

 

 

主催者からの感想:清野

 

 大好きな日光でラーケーションを開催できたことを大変うれしく思っております。ご参加くださった皆様、チラシの設置や周知などにお力添えを下さった日光市の職員の皆様、2度の下見や見学、ご相談などにもご丁寧にご対応下さった田母沢御用邸記念公園の皆様に感謝申し上げます。個人的には、大変心地よいラーケーション効果を自ら感じました。

ボーっとするってすごく重要だといわれています。人間はボーっとすることでシナプスが繋がって新たな発想が生まれるデフォルトモードネットワークになると聞いたことがありますが、まさにそれを実感しました。   本業の仕事では常に何本ものセミナーのレジュメ作成や内容を抱えている中では、意識してこうした時間を作らないと、下手をするとオンオフなくずっと四六時中、仕事のことを考えて過ごしてしまうことになりかねません。セミナー以外にもカウンセラーとしていつも多くの相談者の方と接していますので頭から離れなくなってしまうこともあります。

 そのような中で大好きな日光に行き、田母沢御用邸記念公園で歴史を感じながら過ごしていたら、深くリラックス&リフレッシュしている自分を感じることができ、その心地良さは帰宅した今も続いています!

 

歴史と自然―。とサラリと書くにはこの空間や情景を表すには表現が足りない…と感じながらこの開催報告を書いていますので、詳しくは田母沢御用邸記念公園のHPをご覧ください(^^)

 

https://www.park-tochigi.com/tamozawa