「時間の進み方2 」

6月に掲載したブログで、筆者のMinakoさんが「人生で1番時間の流れが早く感じたのは何歳のときか?」という問いを投げかけてくれました。新卒で働きはじめて3ヶ月が経って感じている「時間の進み方」について綴った内容は、35年前に私も似たように感じていたことを思い出させてくれました。明らかに学生時代とは違う時間の進み方。会社の諸先輩方からMinakoさんへ送られた「時間の流れは今後どんどん早くなるから、何となく過ごしたらだめだよ」というアドバイス。57歳になったいまの私が新卒のころまでを振り返ってみると、まさにアドバイスのとおり。時間の流れが年を追うとともに速さが増していくのを感じながらの35年間だったような気がします。

物理的には、単純に役割が増えたということなのでしょう。役割が増えると同時に24時間のうちに片付けなければならないタスクが増える。関わる人も数が増える。人によっては動き回る距離が増えることも時間の感覚に影響していそうな気もします。こうした物理的な変化への対応についての一般的なアドバイスが「何となく過ごしたらだめだよ」なのでしょう。そして、私からアドバイスを付け加えるとしたら、「どんなふうに過ごしたらよいのかを一緒に考えてくれる大人がいるはずだからみつけてごらん」かな。もちろん、どんなふうに過ごすかを自分で考えることは大事だけれど、今はひとりで考えて正解に辿り着けるほど単純な世の中ではないからね。

 

  ところで、ここまで過去を振り返っていて気になりだしたのが、57歳になった私のこれからの時間の進み方についてです。90を過ぎた親を見送る心の準備を整えながら時間を進めることになる。高校生になった娘の独立に備えながら時間を進めることになる。私自身のサラリーマン・キャリアの終わらせ方に向かって時間を進めることになる。物理的には役割が減っていきながら時間が進むということになりそうです。そうすると、時間の進み方が少しゆっくりと感じられるようになってくるのかもしれません。

 

 役割が減っていくことに寂しさを感じそうな気もしますし、時間に余裕ができることへの期待もあります。そんな私も「何となく過ごしたらだめだよ」という一般的なアドバイスの対象になるんだろうなぁと思いつつ、年齢や経験に関わらず「どんなふうに過ごしたらよいのかを一緒に考えてくれる大人」がいるって幸せなことなのだと実感しています。

 

さて、このブログを書いている今は日曜日の日付が変わろうとしている夜中です。

寝て

目が覚めて

仕事に追い立てられて

時間が過ぎる日々が始まります。

夏休みを楽しみに頑張ります。

 

Yo