「最後の卒業式」

 

先日、自分が卒業生として出席するのは(おそらく)人生で最後になる大学の卒業式を迎えました。

皆さんは卒業式にどんなイメージをお持ちでしょうか?

 

教室や思い出の場所で友人と最後の思い出に写真を撮ったり、先生や来賓の方からの門出を祝ってくださるちょっぴり長いお話を聞いたり…(())

 

そして数年間を過ごした場所や先生、友人との最後の時間を懐かしんで、名残惜しさと共に校門に背を向けて歩き出す…

 

このようなイメージでしょうか。

 

私自身はこれまで保育園・小学校・中学校・高校と卒業式には参加してきましたが、“人との別れ”がどうも苦手というか下手で、あまり卒業式が好きではありませんでした(;’’)

 

今思うと、先生や友人といかにも卒業式らしい、別れを惜しむような過ごし方をすると、自分の居場所が変わることへの不安が現実味を帯びて感じられ、嫌だったのかもしれません。

(式が終わると早々に学校を後にするタイプでした…笑)

 

しかし今回の卒業式は私の中で何かが違うように思えました。

初めて「もう少し居たいなぁ…。」と思えた卒業式でした。

 

何故そう思えたのか一晩考えてみました。

 

その答えの1つに、自分を含めた卒業生の未来に広がる様々な「自由」に想いを馳せられたからかな、と思い至りました。

 

式典では入学式以来2度目となる校歌を聞き、(もちろんほとんどの人が歌詞を知らないので合唱団による歌声で清聴しました(;^_^A)

そこに数回ほど出てくる「自由の学府」というフレーズが不思議と頭の中でリフレインされました。

 

“自由”

 

月並みなことですが、自由は責任と引き換えに手に入るものだと思います。

これまでは“学生”“子ども”として多分に保護とサポートを受けながら過ごしてきましたが、これからはそれがありません。

 

しかしそれと引き換えに今後の未来について格段に広がる選択肢が待っていて、自分でたくさん色付けできるように思えてなんだか楽しみです。

どんな仕事をするのか、どこで暮らして、誰と過ごすのか、何を学ぶのか…などなど

 

卒業式の会場から見た同級生たちの背中の数だけ道があるだな、と明るい気持ちになりました。

 

私がこう思えるような影響を与えて下さった周りの大人の方々、学校で支えて頂いた先生、先輩の背中を追いかけて4月から走り出します!

 

皆さまの門出や新生活も晴れやかなものでありますように。

 

 

                                Minako