「季節を感じる風景」

 

私が季節を感じる一番の基準となる風景は、実家の目の前に広がる田んぼです。

 

GWが終わった直後くらいから毎年田んぼに水が張られて、アメンボがスイスイ泳ぐ姿を、子どもの頃ずっと見ていました。

(私は殆ど泳げない…走るのも遅い…かなりの運動音痴^^;)

 

☆程なくして田植えが始まり、若苗色の稲が水面に整然と並んで初夏の陽射しを受けると、田んぼ全体が緑色に輝きます!そして今度はそこに、オタマジャクシがスイスイと泳ぎます。私はよくアイスやプリンの空きカップとバケツを持って捕まえていました^^

 

☆この写真はお盆の頃ですが、私の中で「夏!」といえば、この風景です。

 稲穂が黄色くなって風が吹くとサラサラと音を立てる~

 気持ち的にはこの緑の絨毯に包まれて眠りたいと子供の頃からずっと思っていました(*^^*)

 

☆秋―。収穫を迎える頃には、イナゴがお目見えします。

 するとこの時期には母が田んぼの畦道に座り込んでイナゴをとって佃煮にします。これは父の大好物で、お酒の肴に食卓に出すと父が喜んで食べていました。っが、私は大の苦手…(+_+)

 何度か「体にいいんだから食べろ」と言われ、子どもの頃、父の言う事は絶対だったので、泣きそうになりながら(;_;)、見ないようにして、考えないようにして食べました。。。

 

☆冬には刈り取った稲の株をザクザクと踏みながら、そこで凧揚げをしました。

 

ずっと当たり前の風景で、普段はこのように実家の前の田んぼのことに思いをはせることはないの

ですが、この状況でずっと実家には帰れていないので、何だか恋しくなって枕草子的に表現してみ

ました。今年の夏には実家に行って、緑の絨毯も見たいな☆

 

 (せいの みかこ)